◆片栗粉(カタクリ澱粉)
カタクリ(ユリ科の多年草)の球根から精製した白色の澱粉です。
非常に生産量が少なく高価な品です。
主に中華料理のとろみ付けなどに広く使われています。
◆片栗粉(ジャガイモ澱粉)
ジャガイモ(ナス科の一年生作物)の澱粉から精製した白色粉末で、片栗の澱粉に性質が似ている事や安いため、片栗粉の代用品として広く普及しています。
ジャガイモ澱粉の方が片栗粉より低い温度で糊化(糊状に変化・αでん粉化)します。(加熱前はβでん粉)
ジャガイモ澱粉は冷めるととろみが緩くなり、再加熱してもとろみは出ない特徴があります。
ベイクドケーキなどに混ぜて焼くことで、結着する効果があります。
ただし、遺伝子組み換えやF1種の問題があるため、吟味が必要なものでもあります。
◆葛粉
葛(マメ科の多年草)の根から精製する澱粉質に富んだ白い粉で、100kgの根から7~10kg程度しか取れないため、大変貴重。
主に葛餅や葛きり等に使います。
葛は冷めてもとろみが失われないため、餡掛料理には最適です。
プリンやゼリー類の程よい滑らかさを出すには葛粉は欠かせません。
奈良県産の吉野葛が有名で、葛は国栖(くず:奈良吉野の古い地名)に因むと言われます。
◆コーンスターチ
とうもろこし(イネ科一年生作物)の粒から製した澱粉で、コーンスープや菓子等の製品に使われています。
ベーキングパウダーの原料でもあり、洋菓子では欠かせない存在です。
ただし、遺伝子組み換えの問題があるため、吟味が必要なものでもあります。
